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【アバウト・タイム ~愛おしい時間について~】「人生を2回生きる」父親が遺した秘訣の本当の意味。タイムトラベルを使わずに、ありふれた今日を最高の日へと変える方法

とんこつ
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導入

みなさん、こんにちは!エンタメ大好きブロガーの「とんこつ」です!

突然ですが、みなさんはクローゼットの奥や実家の引き出しに、捨てられずに大切にしまってある「お気に入りのCDアルバム」ってありませんか?私はあります(笑)。

平成のあの頃、お小遣いやバイト代を握りしめてタワレコやHMVに通い、洋楽の輸入盤を「ジャケ買い」しては、英語の歌詞カードをボロボロになるまで読み耽っていたあの感覚……。iPodやMDプレーヤーにお気に入りのトラックを詰め込んで、通学路の退屈な時間を自分だけの特別な映画のワンシーンに変えていた、あの少し不器用で、でも最高にエネルギッシュだった時代の空気感。

そんな、音楽が人生の背景で優しく鳴り響いていた時代の熱気を今でも鮮烈に思い出させてくれる作品があります。それが映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』です。

2010年代半ば、社会人になって毎日の満員電車と仕事のノルマに追われ、「自分の人生ってこのままでいいのかな」と自室のベッドで一人溜め息をついていた時期のこと。ふと立ち寄った映画館の暗闇でこの作品と出会い、観終わる頃には涙で視界がじんわりと滲み、胸の奥が温かい光で満たされていた日のことを今でも鮮明に覚えています。

10代や20代前半の頃なら、単なる「素敵なタイムトラベル・ラブコメディ」として楽しんでいたかもしれません。でも、社会に出て「過去に戻ってやり直したい失敗」や「二度と会えない大切な人との別れ」を経験した大人になった今観返すと、この映画は甘い恋物語などではなく、今この瞬間の愛おしさを噛みしめて生きる「覚悟」を問いかけてくる、人生のバイブルとして胸の奥深くに突き刺さります。あの日、スクリーンの前で私が感じた胸がギュッと締め付けられるような切なさと、大人になった今だからこそ溢れ出る涙について、あふれる感情のまま語り尽くしたいと思います!

基本情報&ワンポイント

項目詳細
タイトルアバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜(原題:About Time)
公開年2013年(日本公開:2014年9月)
監督・脚本リチャード・カーティス
主要キャストドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ
一言超要約タイムトラベル能力を持つ主人公ティムが、恋や家族との絆を通して「時間をやり直すこと」以上に大切な、二度と戻らない一日の愛おしさに気づいていくヒューマン・ドラマ。

とんこつの心をえぐった/熱狂させた体験的ハイライト

本編の出来事をただ時系列で説明するつもりはありません!私が暗い映画館の座席でどこに慄き、どう感情を爆発させたのか、その体験の揺れを聞いてください。

1. 「もう二度と会えない」——波打ち際を歩く父と息子の最後の別れに涙腺が崩壊した

私がスクリーンの前で一番「頼むから時間を止めさせてくれ!」と胸をかきむしる思いで泣いたのは、主人公ティム(ドーナル・グリーソン)とガンで亡くなる直前の父親(ビル・ナイ)が、過去の海辺を2人で散歩するあのシーンです。

新しい子供が生まれることで、「バタフライ効果によって過去を変えると今の子供が存在しなくなってしまう」というルールを知り、ティムはこれが本当に「亡き父に会いに行ける最後のタイムトラベル」だと覚悟します。

波打ち際を無邪気に走っていた少年時代のティムと、優しく微笑む父親。2人がそっと抱き合い、二度と戻れない時間にお別れを告げる姿を見た時、私は映画館の座席でハンカチを握りしめたまま嗚咽を漏らしました。誰にとっても親との別れは避けて通れないという残酷さと、だからこそ共に過ごした時間が永遠の宝物になるという温かさに打ちのめされ、自席で自分の胸をギューッと押さえつけることしかできませんでした。

2. 「同じ一日をもう一度生きる」実験で見えた、日常のあまりの美しさ

父親から授かった「タイムトラベルの真の秘訣」をティムが試すシーン。

1回目は、仕事の忙しさにカリカリし、電車の音漏れやレジの店員の不手際にイライラしながら過ごす最悪な一日。しかし、まったく同じ一日を2回目として過去に戻ってやり直した時、ティムは周囲を見渡す心の余裕を持ちます。音漏れする音楽に耳を傾け、失敗した同僚を励まし、レジの女性に優しく微笑む。

このシーンを見た瞬間、私は「ハッ」として息を飲みました。画面の中で見慣れたはずの街並みが、一瞬で色鮮やかな景色に変わる。世界を最悪にしていたのは周囲の環境ではなく、自分自身の「余裕のない心」だったんだと突きつけられ、自分の普段の振る舞いを思い出して頭を殴られたような衝撃を受けました。

3. 大嵐の結婚式と、地下鉄の改札口で見つめ合う2人の多幸感

そして、メアリー(レイチェル・マクアダムス)との大嵐の結婚式と、ロンドンの地下鉄の改札口で流れるデートのモンタージュ映像。

新婦の真っ赤なドレスが風に舞い、暴風雨でテントが吹き飛んでも、誰もがずぶ濡れになりながら大笑いしている結婚式。そして名曲「How Long Will I Love You」に乗せて、何パターンもの衣装でエスカレーターを行き来する2人の日常。

あの多幸感あふれる映像美を見た時、私の体中を温かい鳥肌が駆け巡りました。「特別な記念日」だけではなく、なんてことのない雨の日や移動の時間こそが、人生で最も愛おしい瞬間なのだと教えてくれる映像の力に、自室へ帰った後もずっと胸のときめきが収まりませんでした。

自分の人生・価値観と重なった独自の視点

初見時は「なんてチャーミングで泣ける名作なんだろう」とただただ落涙していた私ですが、社会に出て組織で働き、日々のタスクや不条理な人間関係に揉まれる大人になった今観返すと、この映画のラストメッセージは私自身の人生観や仕事での苦い失敗と深く重なって胸に迫ってきます。

イライラしながら一日を消化していた、過去の余裕のない私

作中でティムが「1回目の日常」を忙しなく過ごし、周りの人々に冷たい視線を投げていた姿。これ、スケールこそ違えど、現実社会でカリカリしながら生きていた私自身の過去の苦い記憶と強くリンクします。

20代後半の頃、仕事の納期や人間関係のストレスで頭がいっぱいになり、家族や友人がせっかく淹れてくれたお茶にもろくに目も向けず、「今忙しいから」とPCの画面に向かい続けていたあの時期。通学路や通勤電車の景色なんて何一つ覚えておらず、ただ「早く今日が終わればいい」と祈るように過ごしていた日々。

ティムが「2回目の日常」で周りの人に優しく接する姿を見た時、私は自分の過去の冷たい態度を思い出して胸がキリキリと痛みました。「今日という一日は、二度と戻ってこない掛け替えのない時間だったのに、自分はそれを雑にドブに捨てていたのではないか」という強い反省と気づきが、大人になった私の胸を強く締め付けます。

なぜティムは能力を手放したのか——不完全な今日を愛する覚悟

大人になった今の私が最も感動するのは、ラストでティムが「もうタイムトラベルをまったくしなくなった」と決意する場面です。

タイムトラベルを使えば、仕事の失敗も、大切な人との喧嘩も、すべて「完璧な結果」へと修正できます。でもティムは、あえてその最強の武器を手放しました。

社会に出てたくさんの失敗や思い通りに行かない現実を経験した今なら、彼が能力を捨てた理由が痛いほど分かります。人生における悲しみや失敗、病気や別れといった「苦い経験」があるからこそ、ふとした笑顔や平穏な日常の輝きが愛おしく思えるのだということ。

完璧な一日なんて存在しない。失敗するかもしれないし、傷つくかもしれない。だからこそ、やり直しのきかない「一発勝負の今日」を、大切な人と精一杯生きる。それこそが、タイムトラベルという夢のような能力を手に入れた男が辿り着いた、究極の人生への肯定なのだと気づかされます。

まとめ:この作品が私に教えてくれたこと

映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』は、単にお客さんをキュンとさせるためだけのラブコメディではありません。私にとってこの作品は、「過去を振り返って悔やむのではなく、今目の前にある不完全な一日をどれだけ愛おしく生きられるか」を教えてくれる、人生のあたたかい処方箋のような存在です。

20代の時に映画館の暗闇で味わった、父と息子の別れに涙した胸の痛み。

30代になって現実社会の忙しさに追われるからこそ胸に刺さる、「今日という一日を大切にする」というシンプルな覚悟。

観終わった後、自分が普段使っている見慣れた通勤路の風景や、家族が淹れてくれた温かい飲み物、隣にいる大切な人の笑顔が、いつもよりずっとキラキラと眩しく、愛おしいものに見えてくるはずです。

もし今、あなたが「毎日の仕事や生活に追われて心がカサカサしている」「当たり前の日常に感謝する気持ちを取り戻したい」と感じているなら、ぜひ今夜、お気に入りの紅茶を用意して、この不朽の名作と向き合ってみてください。

きっと映画が終わった後、あなたの過ごす「明日という普通の一日」が、世界で一番特別な時間に変わるはずです!

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