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【リメンバー・ミー】原題が主人公ではなく『Coco』である本当の理由。認知症のひいおばあちゃんが担った、生者と死者を繋ぐ“最後の架け橋”

とんこつ
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導入

みなさん、こんにちは!エンタメ大好きブロガーの「とんこつ」です!

突然ですが、みなさんは実家の押し入れの奥や引き出しに、子供の頃に大好きだったキャラクターのグッズや、家族で撮ったちょっと色褪せた使い捨てカメラの写真って眠っていませんか?私はあります(笑)。

平成のあの頃、お小遣いを握りしめて近所のファンシーショップやトイザらスに通い、お気に入りの海外アニメのフィギュアをおねだりしたり、ビデオテープが擦り切れるまでディズニーの映画を繰り返し観ていたあの感覚……。テレビをつければ『学校へ行こう!』の未成年の主張に笑い、お正月や夏休みには親に映画館へ連れて行ってもらうのが何よりの贅沢だった、あの少し不器用で、でも最高にキラキラしていた時代の空気感。

そんな、無条件に胸が熱くなる「家族の温もり」や「幼い頃のワクワク感」を、大人になった今だからこそ鮮烈に思い出させてくれる作品があります。それが映画『リメンバー・ミー』です。

2010年代の後半、社会に出て毎日仕事の責任に追われ、慌ただしい日々に追われていた時期のこと。ふと「海外アニメの傑作」という評判に惹かれて映画館へ立ち寄り、暗闇の座席に身を沈めて観た日のことを今でも色鮮やかに記憶しています。

スクリーンいっぱいに広がる鮮烈な橙色のマリーゴールドの橋と、ガイコツたちが躍動する死者の国の圧倒的な美しさ。観終わる頃には、ハンカチがぐっしょりと濡れるほど涙が溢れ、周りのお客さんも静かに鼻をすする音が館内に響いていました。映画館を出た後、夜の街並みを歩きながら「早く実家に帰っておばあちゃんに会いたい」と、胸の奥が熱くこみ上げてきたあの感覚。

30代になり、祖父母を見送り、自分自身も年齢を重ねて「大切な人を失うことの本当の意味」を知った今観返すと、この映画は単なる子供向けのカラフルなアニメーションなどではなく、いなくなってしまった大切な人たちと私たちの心を繋ぐ、涙なしには観られない人生のバイブルとして胸に深く突き刺さります。あの日、映画館の暗闇で私が感じた胸がギュッと締め付けられるような愛おしさと、大人になった今だからこそ溢れ出る涙について、あふれる感情のまま語り尽くしたいと思います!

基本情報&ワンポイント

項目詳細
タイトルリメンバー・ミー(原題:Coco)
公開年2017年(日本公開:2018年3月)
監督リー・アンクリッチ(共同監督:エイドリアン・モリーナ)
主要キャスト(声)アンソニー・ゴンザレス(ミゲル)、ガエル・ガルシア・ベルナル(ヘクター)、ベンジャミン・ブラット(デラクルス)
一言超要約音楽を禁じられた家系に生まれた少年ミゲルが、カラフルな「死者の国」へ迷い込み、孤独なガイコツ・ヘクターと共に家族の隠された悲しい過去と真実の愛を解き明かしていく感動ファンタジー。

とんこつの心をえぐった/熱狂させた体験的ハイライト

本編の出来事をただ時系列で説明するつもりはありません!私が映画館の座席でどこに慄き、どう感情を爆発させたのか、その体験の揺れを聞いてください。

1. 認知症のひいおばあちゃん「ココ」が瞳を輝かせた、あの奇跡の歌声に号泣した

私がスクリーンの前で一番「頼むから、思い出してくれ……!」と手を握りしめて祈り、涙で視界を奪われたのは、元の世界に戻ったミゲルが、車椅子のひいおばあちゃん「ココ」の前でギターを抱えて歌うあのラストのクライマックスです。

記憶が薄れ、周囲の言葉も届かなくなっていたココおばあちゃん。その目の前で、ミゲルが涙をこらえながら優しい声で『リメンバー・ミー』を奏で始めた瞬間。

ココの瞳にパッと光が宿り、その皺くちゃの手が小さくリズムを刻み始めて、一緒に歌口ずさんだ時、私の涙腺は完全に崩壊しました。声にならない嗚咽が漏れそうになり、口元を必死に押さえながら座席でボロボロと泣きじゃくりました。音楽という目に見えない波紋が、時を超えて人の心の奥底にある一番大切な扉を開ける瞬間。あんなにも温かく、美しい奇跡を映像で見せつけられて、胸が破裂しそうなほどの感動に包まれました。

2. 「私を忘れないで」——名曲『リメンバー・ミー』の真実が明かされたあの鳥肌

作中で何度も耳にするテーマ曲『リメンバー・ミー』。最初は華やかなスターであるデラクルスが、大観衆に向けて歌う絢爛豪華な「スターの魅せる歌」として提示されます。

しかし物語が進み、この曲が本当は、旅立つ父親ヘクターが幼い娘ココのために「たとえ遠く離れても、僕のことを忘れないで」と愛を込めて作った、あまりにも切ない子守唄だったと知った時のあの激しい鳥肌!

同じメロディなのに、意味が180度ガラリと反転する脚本の見事さに、私はスクリーンの前でゾクゾクと全身の毛穴が立ち立つような衝撃を受けました。エゴのための歌から、一人の娘への無償の愛の歌へ。伏線が完璧に回収された瞬間、脚本の凄みにひれ伏すしかありませんでした。

3. 金色の粒子となって消えていく、チチャロンの「本当の死」の静けさ

死者の国で、生者の世界から誰にも覚えていてもらえなくなったガイコツ・チチャロンが、静かに横たわりながら黄金の光の粒子となって消滅していくシーン。

「誰からも忘れられた時、人間は本当の終わりを迎える(二度目の死)」というルールを突きつけられた時、私は胸を冷たい手でギュッと掴まれたような寂しさと恐怖を覚えました。

肉体の死よりも切ない「記憶の死」。画面の中の静かな消滅シーンを見つめながら、私はかつて自分を可愛がってくれたのにもう会えなくなってしまった祖父母や親戚の顔を思い出さずにはいられず、自席で膝を抱えるようにして静かに涙を流しました。

自分の人生・価値観と重なった独自の視点

初見時は「ピクサーの圧倒的な伏線回収と映像美に打ちのめされた」という体験でしたが、社会に出て年齢を重ね、家族との別れや身近な人の老いと向き合うようになった今観返すと、この映画のラストメッセージは私自身の人生観や家族観と深く重なって胸に迫ってきます。

記憶が薄れていった祖母の姿と、ひいおばあちゃんココが重なったあの夜

作中で、高齢になり認知症が進んで会話も噛み合わなくなっていくココおばあちゃんの姿。これ、私自身の個人的な体験と強く重なります。

晩年、少しずつ色んなことを忘れていき、私の名前を呼ぶことも難しくなっていった私の祖母。当時の私は、そんな祖母の姿を見るのが寂しくて切なくて、どこか現実を受け入れられずに戸惑っていました。

でも、この映画でミゲルが歌を通してココの心の奥にある「大好きだったお父さんとの思い出」を呼び覚ましたシーンを見た時、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。形としては忘れてしまっているように見えても、心の一番深い場所には、受け取った愛の記憶がずっと温かく残り続けているんだということ。祖母が私に向けてくれていた笑顔や温もりは決して消えていなかったんだと教えられ、過去の自分の不甲斐なさを包み込んでくれるような、救いと温かい涙が溢れ出しました。

「忘れないでいること」こそが、私たちが故人に届ける最大の愛

大人になった今の私が最も深く考察し、救われているのは、死者の国と現世を繋ぐ「写真」と「記憶」のシステムです。

現代社会は効率やスピードが求められ、過去のことや居なくなってしまった人のことを振り返る時間が少なくなりがちです。でも、本作が教えてくれるのは「私たちが日常の中でふと思い出し、話題にし、写真を飾って笑い合うこと」こそが、向こう側にいる大切な人たちを生き続けさせるという真理です。

お盆にお墓参りに行き、仏壇に花を供え、古いアルバムを開いて「おじいちゃんは昔こうだったよね」と語り合うこと。それは単なる形式的な行事ではなく、愛する人へ届ける最高のエネルギーであり、絆なのだということ。この映画を観てから、私は身近な人の命日や季節の折々に、亡くなった家族の写真をそっと撫でて「今も忘れてないよ」と心の中で語りかけるようになりました。

まとめ:この作品が私に教えてくれたこと

映画『リメンバー・ミー』は、単に子供を喜ばせるためだけのカラフルなアニメーションではありません。私にとってこの作品は、「大切な人は、私たちが覚えている限りずっと心の中で生き続け、愛は時間を超えて家族を繋ぎ止める」ということを教えてくれる、魂のリハビリテーションのような存在です。

20代の時に映画館の暗闇で味わった、圧倒的な映像美と奇跡の歌声に震えた涙。

30代になって別れの重みを知ったからこそ胸に迫る、過去と現代を優しく結ぶ「記憶」の愛おしさ。

観終わった後、自分が普段使っている部屋にある古い写真立てや、実家にいるおじいちゃん、おばあちゃん、両親の顔が、いつもよりずっと愛おしく、かけがえのないものに見えてくるはずです。

もし今、あなたが「毎日の忙しさに追われて心がカサカサしている」「いなくなってしまった大切な人を想って、優しい涙を流したい」と感じているなら、ぜひ今夜、大きめのハンカチを用意して、この不朽の名作と向き合ってみてください。

きっと映画が終わった後、あなたの心の中にも温かいマリーゴールドの花びらが舞い降り、大切な人の笑顔が優しく浮かんでくるはずです!

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