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【マスク】なぜ冴えない銀行員は“万能の超能力”をドブに捨てたのか?スタンリーが最後に仮面を投げ捨て、素顔で生きることを決意した本当の理由

とんこつ

こんにちは!エンタメオタクの「とんこつ」です。

突然ですが、皆さんは実家の勉強机の引き出しやクローゼットの奥に、かつて夢中になって集めた「お菓子のオマケのシール」や「映画のチラシ」って眠っていませんか?私はあります(笑)。

1990年代半ばのあの頃、お小遣いを握りしめて近所のレンタルビデオショップに通い、洋画のカラフルなパッケージにワクワクしながらビデオテープを借りていたあの感覚……。

テレビをつければ『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』のポケビ・ブラビの対決に一喜一憂し、学校では「J-PHONE」や「ドコモ」の携帯の着メロを自作したり、プリクラ帳の交換に命を懸けていた、あの少し不器用で、でも最高にエネルギッシュだった時代の空気感。

あの頃、劇場のスクリーンやTVの洋画劇場で誰もが一度は目撃し、そのあまりにも強烈なビジュアルとノンストップの爆笑で世界中にハッピーな大旋風を巻き起こした、あの伝説のコメディ映画を今でも鮮烈に覚えている方も多いのではないでしょうか。

いまやハリウッドを代表するコメディアンやトップ女優となったスターたちの原点であり、当時の最先端VFXと超絶的なアナログ演技が見事に融合した、90年代カルチャーを象徴する映画。

今回は、映画『マスク(The Mask)』を、大人になった今だからこそ気がつくキャラクターの心理や、当時の映像技術の凄みに迫る視点から、ネタバレ全開で徹底レビュー&考察していきます!

個人評価

  • ジム・キャリーの顔芸&怪演度: ★★★★★
  • キャメロン・ディアスの女神級の美しさ度: ★★★★★
  • マイロ(ジャックラッセルテリア)の名優度: ★★★★★
  • スカッと笑えて元気が出る度: ★★★★★

1. 映画『マスク』の基本情報とあらすじ

項目詳細
タイトルマスク(The Mask)
公開年1994年(日本公開:1995年2月)
監督チャールズ・ラッセル
原作マイケル・ファロン、マーク・ヴェルハイデン(ダークホースコミックス)
出演者ジム・キャリー、キャメロン・ディアス、ピーター・グリーン、ピーター・リーガート 他
上映時間101分

【あらすじ】

エッジ・シティの銀行に勤めるスタンリー・イプキス(ジム・キャリー)は、お人好しでうだつの上がらない冴えない青年。

愛犬のマイロだけが心の支えの彼は、ある日、窓口にやってきた絶世の美女ティナ(キャメロン・ディアス)に一目惚れするものの、当然まともにアプローチもできません。

その日の夜、車の故障に見舞われ、踏んだり蹴ったりの状態で橋の上に佇んでいたスタンリーは、川面に奇妙な古ぼけた木製の仮面(マスク)が浮いているのを見つけ、何気なく拾い上げて自宅に持ち帰るのですが――。

2. 本編ストーリー

自宅の部屋で、拾ったマスクを顔に近づけてみるスタンリー。

すると、仮面はまるで生き物のようにゴム状に伸びて彼の顔に吸い付き、部屋の中に激しい竜巻が発生!

竜巻が収まったとき、そこにいたのは、緑色の頭に並外れた真っ白な歯、そして派手な黄色のズートスーツに身を包んだ、アニメの世界から飛び出してきたようなハチャメチャな怪人「マスク」でした。

内気なスタンリーとは真逆で、欲望に忠実、超人的な身体能力と現実を歪める魔力を手に入れたマスクは、夜の街へと繰り出し、日頃スタンリーをバカにしていた悪徳自動車修理工たちにハチャメチャな復讐を果たします。

翌朝、ベッドの上で目を覚ましたスタンリーは、昨夜の出来事が夢ではなかったことを知り恐怖します。

しかし、ティナが歌うギャングのクラブ「ココ・バング」へ行くための軍資金を手に入れようと、マスクの力を借りて自らが勤める銀行の金庫から大金を強奪。

ド派手な衣装でクラブに乗り込んだマスクは、ティナと情熱的でアクロバティックなダンスを踊り、彼女の心を奪うことに成功します。

しかし、その銀行強奪の現場には、クラブのオーナーであり、街の支配を目論む冷酷なギャングの幹部ドリアン(ピーター・グリーン)の手下たちも居合わせていました。

ドリアンは自分の計画を狂わせた「緑の怪人」に激しい怒りを燃やし、警察のケラウェイ警部(ピーター・リーガート)もまた、現場に残されたスタンリーのパジャマの切れ端を証拠に、彼の行方を追い始めるのです。

3. 【ネタバレ注意】『マスク』の見どころ・感想

ジム・キャリーの人間離れした「動」と、映画デビュー作とは思えないキャメロンの「美」

本作の最大の見どころであり、何度見てもお腹を抱えて爆笑してしまうのが、ジム・キャリーの信じられないほどの顔芸と、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)によるVFXの奇跡的なシンクロです。

銃撃されてアカデミー賞の受賞スピーチ風にわざとらしく死んでみせたり、ティナの美しさに目を丸くして文字通り「目玉が飛び出す」カートゥーン(アニメ)的な描写。

これらは当時の最先端CGですが、実はジム・キャリー自身の顔の筋肉の動きや関節の柔らかさがあまりにも超人的だったため、CGの加工を最小限に抑えられたシーンも多かったという裏話があります。

彼のケレン味たっぷりの演技そのものが、すでに半分SFだったという凄みを感じさせます。

そして忘れてはならないのが、本作が映画初出演となった当時21歳のキャメロン・ディアス!

大雨の中、濡れた赤いドレス姿で銀行の回転ドアから入ってくる初登場シーンの、吸い込まれるようなブロンド髪と眩しい笑顔は、まさに映画史に残る「完璧なヒロイン」の誕生の瞬間。

彼女が放つ圧倒的な華やかさがあるからこそ、コメディでありながら王道のロマンスとしての説得力がグッと増しています。

警察総出の包囲網をミュージカルに変える、伝説の「チキ・チキ・ブン」

個人的に最も大好きなシーンは、公園で警察に完全に包囲されたマスクが、突如マラカスを取り出してラテン音楽「Cuban Pete(キューバン・ピート)」を歌い出すシークエンスです。

最初は銃を構えていた警官たちが、マスクの魔力とハッピーなリズムに抗えず、一人、また一人と腰を振り始め、最終的にはパトカーの周りで警察官全員が大合唱しながら激しく踊り狂うという前代未聞のパニック(笑)。

この理屈抜きの多幸感と、90年代ハリウッド映画ならではの超ド派手な群舞のカタルシスは、観ているこちらの日常のストレスを一瞬で吹き飛ばしてくれます。

4. ラストの結末を徹底考察!あのシーンが意味すること

アメコミの原作(実は原作はかなりグロテスクでダークなバイオレンスもの!)から、ここまでハートウォーミングなラブコメディへと見事に昇華させた本作。

終盤の展開と、スタンリーが下した決断には、深い心理的メッセージが隠されています。

① 愛犬マイロの活躍と、ドリアンが変身した「邪悪なマスク」の対比

物語の終盤、マスクをドリアンに奪われ、万事休すとなったスタンリーを救ったのは、愛犬のジャックラッセルテリア「マイロ」でした。

刑務所の窓まで大ジャンプし、看守から鍵を奪い取る名演技はいつ見ても拍手喝采!

さらに、マイロがひょんなことからマスクを被ってしまい、「緑色の顔の狂犬」に変身して悪党に噛みつくシーンは最高にコミカルです。

ここで注目したいのは、マスクというアイテムの設定です。

劇中で精神科医のニューマン博士が「これは北欧のいたずらの神・ロキの仮面だ」と語るように、このマスクは「被った人間の心の奥底にある、抑圧された本性を剥き出しにする」という特性を持っています。

元々優しくてアニメ好きなスタンリーが被れば、陽気で悪戯好きなロマンチストの怪人になりますが、野心家で残忍なギャングのドリアンが被ると、文字通り「怪物(モンスター)」のような恐ろしい姿へと変貌してしまいます。

つまり、マスクそのものが悪なのではなく、人間の心の中にあるエゴや欲望の増幅器として機能しているのです。

② なぜスタンリーは、ラストにマスクを川へ投げ捨てたのか?

クライマックス、ドリアンの一味を退治し、街に平和を取り戻したスタンリー。

彼はティナと共に、最初に仮面を拾った思い出の橋の上に立ちます。

ティナは「これがないと、あなたは私に会いに来てくれないの?」と問いかけますが、スタンリーは優しく微笑み、あれほど強大な力を秘めていたマスクを、迷うことなく川へと投げ捨てます。

(それをすかさず、友人のチャーリーとマイロが奪い合おうとするオチも含めて最高のラストです!)

なぜ、スタンリーは万能の超能力を手放したのでしょうか。

物語の始まりにおいて、スタンリーは自分に自信がなく、社会の理不尽に耐えるだけの「仮面を必要とする人間」でした。

しかし、物語を通じて、彼はマスクの力を借りずに、自らの知恵と勇気でティナを救い出し、悪に立ち向かいました。

彼が最後に愛したティナは、派手な緑色の怪人ではなく、お人好しで不器用だけど、誰よりも心が純粋で勇敢な「素顔のスタンリー・イプキス」を愛してくれたのです。

もう、本音を隠すための仮面も、自分を大きく見せるための超能力もいらない。

「ありのままの自分を信じて生きる」という覚悟を決めたからこそ、彼は笑顔でマスクを捨てることができたのだと考えられます。

これこそが、本作が単なるギャグ映画で終わらない、至高の成長物語である理由です。

5. まとめ:『マスク』はこんな人におすすめ!

映画『マスク』は、単なる「古い90年代のコメディ」という枠には絶対に収まらない、笑って、恋して、観終わった後には100%ポジティブな気持ちで明日を迎えることができる、最強の「元気再生エンターテインメント」です。

  • 最近ちょっと元気が出なくて、思い切り笑ってスカッとデトックスしたい人
  • ハリウッド黄金期の、CGとアナログ演技が完璧に融合した最高峰のVFXを体感したい人
  • 「ありのままの自分に自信を持ちたい!」と、一歩踏み出す勇気が欲しい人

あの平成の懐かしい映画のエネルギー、そして劇場やテレビの前で家族みんなで爆笑したあの無敵のワクワク感。

今観直しても、そのテンポの良さとキャラクターの魅力は1ミリも色褪せていません。

ぜひ、冷たいコーラとポップコーンを用意して、スタンリーとマスクが繰り広げる最高にスモーキンな世界に飛び込んでみてください!

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