【となりのトトロ】「二人は生きていない」の嘘。ラストでサツキとメイが両親に直接会わなかった“本当の理由”に涙する
こんにちは!エンタメ大好きブロガーのとんこつです。
突然ですが、みなさんは「お父さんの乗るはずのバスが、なかなか来ない雨のバス停」と聞くと、何を思い出しますか?
私は小学生の頃、まさにあのシーンをデザインしたパズルにドハマりして、部屋にずっと飾っていました。
当時は学校から帰ると、録画した3倍モードのVHS(時代がバレますね!笑)を擦り切れるほど再生していた記憶があります。
今回ご紹介するのは、大人になって見返すと当時とは全く違う涙が溢れてくる、スタジオジブリの不朽の名作です。
個人的な評価
- ノスタルジー度 ★★★★★
- ワクワク・童心度 ★★★★★
- 家族愛の温かさ度 ★★★★★
- 大人が見る深読み度 ★★★★☆
子供の頃はトトロの愛らしさやネコバスのカッコよさに大興奮していましたが、30代になった今見返すと、お父さんの包容力や、サツキとメイの健気さに終始涙腺が緩みっぱなしになります。
1. 映画『となりのトトロ』の基本情報とあらすじ
| 項目 | 詳細 |
| 公開年 | 1988年 |
| 監督・原作・脚本 | 宮崎駿 |
| 音楽 | 久石譲 |
| 主な声優 | 日高のり子(サツキ)、坂本千夏(メイ)、糸井重里(お父さん)、島本須美(お母さん) |
| 制作会社 | スタジオジブリ |
あらすじ
物語の舞台は昭和30年代前半の自然豊かな田舎町。
入院中のお母さんの退院に備え、考古学者の教授であるお父さんと、小学6年生のサツキ、4歳のメイの3人は、お化け屋敷のような古い一軒家へと引っ越してきます。
豊かな自然に囲まれた新しい生活の中で、姉妹は不思議な生き物たちと出会い、やがて森の主である「トトロ」と交流を深めていくことになります。
2. 本編ストーリー
引っ越し早々、サツキとメイは家の中で「マックロクロスケ(ススワタリ)」という不思議な生き物を目撃します。
隣に住む優しい「カンタのおばあちゃん」から、それは誰もいない古い家に住むもので、子供にしか見えないのだと教えられ、二人は大はしゃぎ。
ある日、お父さんが書斎で仕事をし、サツキが学校へ行っている間、庭で一人で遊んでいたメイは、草むらの中に半透明の小さな生き物(チビトトロ)を見つけます。
その生き物を追いかけて生垣のトンネルをくぐり抜けると、そこには巨大なクスノキの根元に広がる秘密の空洞がありました。そこでメイが出会ったのが、山のように大きくて毛むくじゃらの不思議な生き物、トトロでした。
メイからその話を聞いたサツキとお父さんですが、お父さんは「メイはきっと、この森の主に会ったんだよ」と優しく微笑み、森の神様へ挨拶に行こうと提案します。
そして雨の降るある日の夕方、仕事帰りのお父さんをバス停で待つサツキとメイの前に、今度はサツキの目にもトトロが姿を現します。
ずぶ濡れのトトロにお父さんの傘を貸してあげると、トトロはお礼にドングリの詰まった笹の葉の包みを渡し、やってきた奇妙な生き物「ネコバス」に乗って去っていきました。
姉妹がもらったドングリを庭に植えると、ある夜、トトロたちが現れて不思議な踊りを踊り、ドングリは一瞬にして巨木へと成長します。
トトロと一緒に風に乗って空を飛ぶ夢のような時間を過ごす二人。
しかし、そんな幸せな日々に、お母さんの病院から「一時退院が延びる」という一本の電報が届き、暗雲が立ち込めます。
3. 【ネタバレ注意】『となりのトトロ』の見どころ・感想
ラストの結末
お母さんの退院が延びたと知ったメイは激しくショックを受け、お母さんに新鮮なトウモロコシを届けようと、4歳の足で一人、遥か遠い病院へ向かって歩き出してしまいます。
メイが行方不明になったことで、村総出の捜索が始まりますが、手がかりは見つかりません。
池で見つかったサンダルがメイのものではないと分かり安堵したものの、夕闇が迫り、万策尽きたサツキは、必死の思いでトトロの棲むクスノキの根本へと飛び込みます。
「お願い、メイを探して!」と泣き崩れるサツキの訴えに応え、トトロは咆哮をあげてネコバスを召喚。ネコバスはサツキを乗せて風のように走り、道端で泣きじゃくっていたメイを無事に見つけ出します。
その後、ネコバスは二人を乗せてお母さんの入院する七国山病院へ。
木の枝の上から、元気そうに笑う両親の姿を確認した二人は、お母さんの部屋の窓辺に「おかあさんへ」と書いたトウモロコシをそっと残し、笑顔で我が家へと帰っていくのでした。
ブロガー直伝!ここが最高に愛おしい見どころポイント
- 子供時代の「五感」の再現度が天才的
井戸水で冷やしたトマトやキュウリをかじる音、バケツの底が抜けた時の金属音、夕立が来る前の生温かい風の匂い。
宮崎駿監督が描く映像は、私たちが忘れていた「昭和の日本の夏」をダイレクトに脳に呼び起こしてくれます。 - サツキの「お姉ちゃん」としての葛藤に涙
小学生でありながら、妹の面倒を見て、お弁当まで作るサツキ。
お母さんの退院延期を知った時、普段はしっかり者の彼女が「もしかしたらお母さん、死んじゃうかもしれない」とおばあちゃんの前で大号泣するシーンは、大人になった今見ると胸が締め付けられます。
子供なりに張り詰めていた糸が切れる瞬間を、完璧に捉えた名シーンです。 - 糸井重里さんの「普通のお父さん」ボイスの妙
公開当時、本職の声優ではないコピーライターの糸井重里さんをお父さん役に起用したことは大きな話題になりました(私たちが子供の頃、テレビのCMやクイズ番組でも糸井さんはよくお見かけしましたよね)。
プロっぽすぎない、どこか抜けた、でも絶対的な安心感のあるあの声だからこそ、サツキとメイの「お化け屋敷」が温かい我が家になったのだと確信しています。
4. ラストの結末を徹底考察!あのシーンが意味すること
ネット黎明期(それこそ私たちがガラケーからスマホに変えた2000年代後半頃でしょうか)、『となりのトトロ』には「サツキとメイはすでに死亡しており、トトロは死神、ネコバスはあの世への乗り物である」という都市伝説が爆発的に流行しました。
公式(スタジオジブリ)が明確に否定しているデマではありますが、なぜこれほどまでにその噂がリアルに語られたのか、劇中の描写からその心理を考察します。
① なぜラスト、二人はお母さんに直接会わずに帰ったのか?
多くの人が「生きていないから会えなかったのでは」と疑ったポイントですが、劇中の文脈とキャラクター心理を読み解くと、全く別の感動的な理由が見えてきます。
サツキとメイは、ネコバスという「人間には見えない聖なる生き物」に乗って病院までやってきました。
もしここで二人が直接病室に入ってしまったら、お父さんとお母さんに「どうやってここまで来たの?」と聞かれてしまいます。
お母さんを心配させまいという姉妹の健気な配慮、そして何より「お母さんが元気そうに笑っている姿を見て、心の底から安心したから、もう言葉を交わさなくても大丈夫だった」という、子供たちの精神的な自立と信頼の表れなのです。
お母さんが窓辺のトウモロコシに気づき、
「今、あの松の木のところで、サツキとメイが笑ったような気がした」
と言うシーン。これは二人が幽霊になったからではなく、母親としての強い第六感(母子の絆)が、風に乗って届いた子供たちの安心の笑顔を察知した瞬間なのだと解釈できます。
② エンディングクレジットに隠されたメッセージ
映画の本当の結末は、本編が終わった後のスタッフロール(エンディング)に描かれています。
そこには、無事にお母さんが退院してクラシックカーで家に帰ってくる姿、サツキやメイと一緒にお風呂に入っている姿、そして近所の子どもたちと泥だらけになって遊ぶ二人の姿がイラストで描かれています。
ここで注目すべきは、エンディングのイラストの中には、トトロやネコバスがサツキやメイと遊ぶ様子がないということです。
これは何を意味するのか。お母さんが帰ってきたことで、サツキとメイの心の中にあった「不安」や「寂しさ」が完全に解消されたことを示しています。
トトロたちは、子供たちが不安な時に寄り添ってくれる心の守り神。
お母さんが戻り、本当の日常を取り戻した二人には、もうトトロの姿は見えなくなった(あるいは必要としなくなった)という、美しい「子供時代の終わりと成長」を意味しているのです。
5. まとめ:『となりのトトロ』はこんな人におすすめ!
- 日々の仕事や家事に追われ、心がカサカサしている人
- 子供の頃のピュアな気持ち、圧倒的な安心感を思い出したい人
- ネットの都市伝説を見て、なんとなく不気味なイメージを持ってしまっている人
子供の視点で見れば最高のファンタジー、大人の視点で見れば「家族の絆」と「ノスタルジー」に涙する、一粒で二度美味しい究極のヒューマンドラマです。
金曜ロードショーなどで何度も見ている方も、ぜひスマホを置いて、あの「昭和の夏の空気感」にどっぷりと浸かりながら、五感を使って見返してみてください。きっと、あの頃とは違う優しい涙が流れるはずです。
